栄養士免許を取得するには|なりかたは?通信教育や独学でもなれる?

栄養士・管理栄養士

こんばんは、スズヤマです。

栄養士って意外と色々なところで需要がある資格です。 進路を考えている人、転職を考えている人は、「栄養士」という選択肢が浮かんでくることもあると思います。


そんな栄養士、
取得するためには一体どうしたらいい?
どんな進路を選んだらいい?
転職にあたって、独学や通信教育でもとれる?


そのあたりをこのページでは説明します。

そもそも栄養士ってなんぞ?という方は以下を

管理栄養士免許に興味があるかたは以下を参考にしてください。

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取得方法

栄養士免許を取得する方法はただ一つ。

栄養士養成校を決められた単位を取得して卒業することです。


特別な試験などはなく、卒業と同時に取得することができます。
逆に言えば、学校に通わなければ取得することはできません。

最近は色々な参考書もありますし、通信教育だって充実していますが、 残念ながら、それらでは取得できない資格です。
しかも、夜間部などは設置が認められておらず、昼間学校に通う必要があります。

そのため、昼間働く社会人は、実質会社を辞める必要がでてきます。

取得に必要な条件

たいていの栄養士養成校は、高卒以上で入学試験を受けることができますので、条件としては、高卒だけで大丈夫だと思います。

各栄養士養成校ごと、入学試験が設けられ、受験資格も明記されていると思います。
栄養士養成施設は、現役生だけでなく、社会人の入学者も多いため、社会人入試が複数回実施される学校も少なくありません。    

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取得にかかる費用は?

主にかかる費用は栄養士養成校関係です。

・授業料(40~120万くらい/年)
・入学金(10~30万くらい/入学時)
・教科書代(数万円/年)
・実験実習費関わる費用(数万円/年)

なんかが、どの養成校を選んでもかかってくると思います。


授業料なんかは年毎必要になってきますし、私立か公立かによって金額は大きく異なるため、養成校の種類や修業年限にもよって費用は変わってきます。
また、教科書代も馬鹿にはなりません。
特に化学とかの教科書ってフルコース食べれるやんってくらい高いものがあったりします。
これも年毎かかってきますが、初年度がコマ数が一番多いので高く、だんだん少なくなっていくと思います。

実験実習に関わる費用は、学校によって異なってくると思いますが、調理実習の食べ物代だったり、実験の試薬だったりの費用です。
授業料とは別にとっているところが多いと思いますので、費用について養成校に確認する場合は、ここも忘れないようにしましょう。  

社会人でも独学で取得できる? 通信教育は?

かならず栄養士養成校に通う必要があるため、全くの独学では取得できません。

働きながらだったり、子育てしながら資格を取得したいという方もいらっしゃると思いますが、残念ながら栄養士免許取得には実験・実習の単位が多く必要なため、栄養士養成校に通うしかありません。
よくある通信教育等でも取得することができません。

「管理栄養士」の通信教育を時々見かけますが、あれはすでに管理栄養士国家試験の受験資格のある人が、国家試験対策のために受講する通信教育のため、一から通信教育をはじめて、栄養士や管理栄養士免許を取得できるというものではありませんのでご注意ください。

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夜間部ってあるの?アルバイトはできる?

残念ながら、夜間部はありません。

上記でも触れましたが、栄養士免許取得のためには学内外での実習や実験の単位を取得して卒業することが必須です。
実験実習、特に校外での実習は昼間行われるため、夜間部の設置は認められていないそうです。
通信教育なし、夜間部なし、昼間栄養士養成校に通うことが必須のため、フルタイムで働いている社会人の方は、現職を辞める必要がどうしても出てくると思います。


大学とかって空きコマがあったし、現職のパートを続けながらでも通えるかな?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、たぶん難しいです…!
慣れてくれば、夜のアルバイトくらいならできると思いますが、昼間はまず無理です。

がっつり理系の学校をイメージしてもらえればいいんですが、文系の子たちがよくいう「今日は全コマなし」は都市伝説かな?って思うくらい空きコマがないです
必修で2~4限がまず埋まる上に、四大の場合1~2年の間基礎教育科目で1、5限が埋まります。
短大・専門の場合はもっとシビアで、1年のうちはわりとフルで埋まります。
そんな大量の授業のレポートとテストに備えなければならないので、せめて1年の最初のテストを終えるまではアルバイトなどはいれないほうがいいと思います。


ですが、ペースさえつかめてくれば、アルバイトは十分可能です

私も1年の夏から始めて、授業後~0時くらいまで居酒屋さんで働いていましたが、一日5000円くらいで週3~4くらいですので、月では7万前後です。
私はプラス別のアルバイトや部活動もがっつりやっていたので週3~4でしたが、もう少し頑張って稼いでいる子でも月15万はいかない感じでした。
扶養の関係もありましたし。

ただ、週3~4は結構頑張って入っているほうで、たいていの子は月3~4万もしくはアルバイトはしていないという感じでした。
なにせ、授業は多いし、実験実習も多くて体もくたくた、さらにはレポートもえぐいくらいでるという状況で、遊びって全力投球!という状況が大学1年生でしたので。。。


社会人を経験されていて、稼がなくてはと言う人は、勉強との配分でアルバイトの日数を決めたらいいと思います。
高校生で、アルバイトをしながら栄養学科で栄養士を目指そうとおもっている人は、思ったよりも大変だから、最初からアルバイト収入にあまり期待しないほうがいいよ!とお伝えしたいです。    

他の大学の単位は栄養士養成校でつかえる?

他の大学を卒業後社会人をされている方、他大学から栄養学科への編入を目指している方は、ご自身が他の大学で取得した単位も栄養士養成校で有効になるかもしれないということを覚えておいてください。

単位って、その授業の担当の先生が、「あなたはこの科目の僕の授業を修めたよ!」って印にくれるものですが、特に基礎教育科目なんかでは同じような内容の科目が他大学にもあることがあります。
栄養士養成校の先生が、前の学校のシラバスとかを見てくれて、「これならほぼ同じ内容だと認めるよ!」と言ってくれれば、『単位互換』ということで、他大学の単位でも栄養士養成校の単位として認められます。

単位互換が認められると、栄養士養成校でその授業をとらなくてよくなります。
前項でも書きましたが、栄養士養成校は授業がとにかく多いです。
一つでもとらなくていいなんてラッキー!憧れの空きコマ!
もちろん、授業内容が完全に一致しているわけではないので受けたほうが勉強になりますし、せっかく授業料を支払っているので受けたほうがお得ではあります。

学校や担当教員によって単位互換が認められるかどうかは異なりますので、気になる方は入学前もしくは入学後できるだけ早めに問い合わせてみてください。

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専門学校、短大、四大、どれがいいの?

それぞれメリットデメリットがありますので、その人に合った学校を選んでもらうのがいいと思います。  

四年生大学

<メリット>
・四大卒になる

<デメリット>
・栄養士しかとれないのに4年間通わなくてはならない。
 

就職サイトや転職サイトを見ていると、栄養士以外の職種だと、条件として四大卒以上を記載しているところが割と多いです。
特に食品メーカーなんかですと、専門・短大卒になると受けることすらできない企業も出てきますので、四大卒となるのはメリットです。

ですが、個人的にはどうせ四大に通うのだったら、管理栄養士養成校の四年制大学に行った方が効率的かなと思います。

短期大学・専門学校

<メリット>
・最短2年で栄養士が取得できる
・四大に行きたくなったら、編入試験を受けることで2年次もしくは3年次編入ができる

<デメリット>
・短大卒、専門学校卒となるので四大卒より就職の幅が狭まる

栄養士をとることが目標ならば、短期大学・専門学校が近道です。
学校にもよりますが、最短の2年で取得が可能です。
時間も短く、授業料もその分安いので、特に社会人から栄養士を目指す場合は、こちらを選択することが多いです。

デメリットとしては、四大卒ではないという点。
栄養士として働く際には、大きく就職活動には響きませんが、もし栄養士以外で働きたいとなった時、四大卒のほうが選択肢は格段に増えます。
ただ、「やっぱり四年制大学に行きたい!」となった場合は、編入という道も残されています。

専門学校と短期大学の大きな違いは、とれる学位が「専門士」か、「短期大学士」かという点です。 あとは、短大のほうが基礎教育科目ががっつりだったりします。
学位の違いに関しては特段影響はないと思います。

基礎教育科目は学校によって違いますので、「短大か専門」で悩んでいると言う人は、「短大か専門か」というよりも、その学校の授業内容、設備、立地、費用、雰囲気などを総合的にみて決めるのがいいと思います。


また、社会人で既に四大を卒業されており、栄養士免許取得を目指す方は、最短で取得できる短期大学・専門学校が断然お勧めです。    

高校生だけど、どんな勉強が必要?

栄養学科を目指している高校生は、とにかく受験科目を勉強しておいてください。
まずは、合格を目標にしてもらって大丈夫です。

受験科目は大学にもよりますし、同じ大学でも入試形態によって変わってくると思います
国公立の一般試験では5教科7科目のセンター試験を受け他のち、その大学特有の筆記試験や面接があったりするところが多いと思います。
逆に私立の推薦だと、面接だけで決まってしまうところも。。。

自分の目指す養成校を決めたら、受験に必要な科目を知り、勉強するのがいいと思います。
いやいや、推薦で受かるのはほぼ確定、試験も面接しかないから逆に不安で大変という人は、次の章を参考にしてください。

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栄養科に入学が決まったけれど、今のうちにやっておくことは?

ぜひ化学の勉強と家庭での調理をやっておいてください。


え?化学と思うかもしれませんが、栄養士養成校はバリバリ理系です。
国公立を目指す人からすれば、5教科7科目求められているので当たり前じゃんと思うかもしれませんが、私立や短大ではもっと少ない科目で入学することができます。
入学試験が「国語か英語」だったのに、入学したら化学やるの?うそでしょ?と思うかもしれませんが、本当にバリバリ理系です。

もちろん、入試で化学を求められない学校は、入学者で化学を選択していない人がいることも考慮に入れているため、「化学入門」などの授業を開講していることが多いですが、それでも全くやったことのない科目は抵抗がありますよね。

なので、勉強したい気持ちがあるのなら、化学や理系科目への抵抗をなくしておいたほうが後々の自分のためです。
入学してから「六角形(※ベンゼン環)を見ると吐き気がする」なんてことにならないようにしてください。 (このセリフは文系出身で短大栄養学部に入った知人の言ったものです)


あと、調理技術は大事です。
専門的なものは入学後習うことができますし、もちろん全く料理なんてしたことがないという人でも栄養士にはなれます。
ですが、包丁を握ったことがない人と、料理が趣味で毎日何かを作っている人では基礎知識がてんで違ってきます。
当然、後者のほうが授業の理解度が高くなり、前者はついていくのも苦痛になるかもしれません。

私はぬくぬく実家暮らしをしていて、ほぼほぼ料理をつくらず入学したので大変苦労しました。
もうね、みんなめっちゃできるの。男子とかでも包丁シュパパパだし、調理の手際が素晴らしいの。
栄養学科に入ろうって人は、たいてい食べ物が好きだったり、料理が好きだったりするんですよね。
そうなると、周りについていくのでいっぱいいっぱいになってしまうので、ぜひおうちでご飯のお手伝いをしてあげてください。

入学後に役立つし、親に褒められて一石二鳥!

まとめ

栄養士免許を取得するには、栄養士養成校に通うしかありません。
取得するのに費用も年月もかかるからこそ、簡単に普通の人が参入できない資格になっていると思います。 だからこそ、資格がとれたときの需要があります。

興味のある人はぜひトライしてみてください。

また、栄養士を志望する人は、ぜひ今から「どんな栄養士になりたいか」をイメージしておいてください。
いざ就活!という時に、そこから考えると結構時間を食ってしまいます。


また免許取得までには、

「こんなに授業みっちりなんて聞いてない...」
「調理実習がハードすぎてついていける自信がない」
「そもそも、現職を辞めてまで本当に栄養士を目指していいの」

等々、不安に思うこともでてくると思います。
そんな時、目標があるというのはすごく大事です。
なりたい栄養士像を持っておくことで、前向きに目の前のことに集中できると思います。

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