
助手、助教、助教授…似たような名前で何が何だか!
実は、それぞれ違う仕事をする人を指します。
その違いについて、ざっくりまとめました。
ざっくりいうと
ざっくり言うと、
・助手は授業や研究の補助的ポジション
・助教は主体的にそれらを行い、ゆくゆくは教授になることを期待されるポジション
・助教授は、今の准教授のことです。
平成17年の大学の教員組織の在り方に関する検討委員会までは、現在の助手と助教はいっしょくたに助手と呼ばれており、現在の准教授は助教授と呼ばれていましたが、若手研究者の育成目的や海外と足並みを揃えるため、呼び名が変わりました。
助手とは
助手とは、大学教員の中で「教育研究の補助を主たる業務とする」もののことです。
その他の教員が自身の研究や教育を行う中で、その補助がメインの業務となります。
講義や学生実習の補助、薬品の管理、実習室の管理、測定機器の基本的に講義をメインで持つことはありません。
管理、教員の研究の補助などが仕事内容です。
教員職ではありますが、自身の研究というより他の人の補助がメインであり、教授を目指すというより補助のスペシャリストであることが期待される職種です。
ゆくゆくは教授を目指すという場合は、助手より、後述の助教のほうが望ましいです。
ただ、助手の経歴も大学教員として評価される場合もありますし、大学によっては助手から教授を目指すキャリアパスが用意されている場合もあります。
平成17年の大学の教員組織の在り方に関する検討委員会までは、現在の助手も現在の助教も、ひとくくりに助手と呼ばれていました。

助教とは
助教とは、大学教員の中で「自ら教育研究を行うことを主たる業務とする」もののことです。
教育と自身の研究の両方を行うことが望ましいとされ、自身の研究だけでなく、大学院生への指導や、大学によっては講義を主で持つこともあります。
助手と異なり、准教授や教授へのキャリアパスの一段階に位置づけられます。
また近年は、海外にならって任期制が積極的に取り入れられており、任期付きの助教の間に業績を積み、准教授や教授等を目指すようになっている大学が増えています。
専門性が求められるため、基本的には修士以上が求められます。国公立の場合、博士以上を求めることも多いです。
助教授とは
平成17年の大学の教員組織の在り方に関する検討委員会まであった職種名で、現在の准教授のことです。
教授と同じく、「学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する」ことを主たる業務とするもののことです。
現状、助教と同様修士以上が求められますが、博士以上を必要としている大学も多く、専門性から言っても博士以上が望ましいため、今後博士以上となっていくことが検討されています。
違い
そんなわけで、
・助手は授業や研究を補助する人
・助教は自分で教育研究を行い、今後准教授や教授を目指す人
・准教授はこれまで助教授と呼ばれていた人
でした。
同じような言葉が多くて混乱しますが、それぞれ仕事は異なります。