
管理栄養士として働いているけれど、もっとキャリアアップできる資格はないだろうか。
管理栄養士として転職したいけれど、転職に有利な資格はないだろうか。
管理栄養士とのダブルライセンス、どんなものがあるの?
このページでは管理栄養士免許を既に取得されている方向けの、スキルアップ資格を紹介します。
このページにある資格は管理栄養士としての実務経験が必要だったり、高い専門性を求めるものが多いです。
受験資格が厳しくないものをお探しの方や全く別分野の管理栄養士に転職したい方、栄養士免許のみをお持ちの方は以下のページも参考にしてください。

高校生の方で、栄養士と合わせて取得できる資格を探している方は以下のページを参考にしてください。

ざっくりいうと
医療業界で働かれている方は、所属学会の資格取得を目指すのが実務に即したキャリアアップになると思います。
その他業界で働かれている方は、その業界で需要の高い資格や関連した資格を取得するとこで、広い知見を得ることができ、栄養管理業務以外を行ったり、昇格に役立つことがあります。
健康食品管理士
種類:民間資格
認定団体:日本食品安全協会
受験資格:認定大学で所定単位修得or栄養士管理栄養士免許+通信教育
試験時期:5月、11月
試験方法:択一式筆記試験
資格更新:5年
難易度:★☆☆
健康食品の開発研究や販売等に関する資格です。
認定大学では所定のカリキュラムを修めることにより受験が可能となる資格ですが、認定大学以外でも、栄養士・管理栄養士養成校の学生や資格取得者は通信教育を受講することで受験可能です。
栄養士・管理栄養士免許を持っており、修士の学位があれば、通信教育受講なしに受験できます。
そのため、栄養士、管理栄養士の免許があるからこそ取得しやすい資格と言えます。
食品保健指導士
種類:民間資格
認定団体:公益社団法人日本健康・栄養食品協会
受験資格:管理栄養士or栄養士
講習時期:7月下旬or10月下旬(2019年度)
試験方法:講習受講(東京or福岡)+在宅試験(小論文+基礎確認試験)
資格更新:5年
難易度:★★☆
保健機能食品や健康食品についての専門知識を持つ資格です。
栄養士もしくは管理栄養士免許を持っていれば受験可能です。
講習会受講後、試験を受けることで得られる資格です。
在宅試験可能ですが、東京または福岡で数日間の研修が必要です。
日本糖尿病療養指導士
種類:民間資格
認定団体:一般社団法人日本糖尿病療養指導士認定機構
受験資格:管理栄養士免許+指導経験1000時間+講習会受講等
試験時期:3月上旬
資格更新:5年ごと
難易度:★★★

病院管理栄養士向けの資格です。
ざっくりいうと、管理栄養士免許をもった上で、糖尿病患者への療養指導経験が1000時間以上の人のみ受験資格があります。
(細かくは、一般社団法人日本糖尿病療養指導士認定機構のHPでチェックしてみてください)
病院で糖尿病患者への栄養指導に携わっていない場合、受験するのも難易度の高い資格ですが、逆に現状栄養指導に携わっている方や既に指導経験をクリアされている方にとっては、間違いなくキャリアアップになる資格です。
病態栄養専門(認定)管理栄養士
種類:民間資格
認定団体:日本病態栄養学会
受験資格:管理栄養士+栄養管理経験3年等
試験時期:11月頃
資格更新:5年
難易度:★★★
臨床における栄養管理における技術や知識の向上を図る資格です。
こちらも病院管理栄養士向けです。
受験資格が管理栄養士であることに加えて、2年以上日本病態栄養学会員であること、3年以上の医療機関での栄養管理経験(修士卒の場合は1年以上)、5症例のレポート提出、学会主催の教育セミナー受講、その他学会活動への参加等があります。
(詳しくは、日本病態栄養学会のHPをご確認ください)
受験資格を得るのも大変な資格ですが、病院で栄養管理するうえではスキルアップになる資格です。
既に病院で栄養管理をしつつ、日本病態栄養学会に所属されている方にはお勧めです。
NSTコーディネーター
種類:民間資格
認定団体:日本病態栄養学会
受験資格:学会所属+ 病態栄養専門(認定)管理栄養士取得等
試験方法:試験なし。症例提出による審査。
資格更新:5年
難易度:★☆☆
NST(栄養サポートチーム)において、指導的な役割を担う管理栄養士を育成する資格です。
こちらも病院管理栄養士向け資格です。
前述の「病態栄養専門(認定)管理栄養士」と同じ学会が認定している資格で、「病態栄養専門(認定)管理栄養士」を持っている人が受験できる資格です。
その他に、学会活動への参加があります。
また試験はありませんが、申請の際、NSTチームとして栄養評価をした症例の提出等もあるため、現状NSTに関わっている人向けです。
申請書類の審査を経て、合格した場合資格が得られます。
(詳しくは、日本病態栄養学会のNSTコーディネーターページを参照ください)